NHK「プロフェッショナル〜仕事の流儀」松本人志さん登場
昨晩9時のNHK、観ましたか? 表題番組が再開し、再開第一弾がダウンタウンの松本さんだった。
私は別に松本さんのファンというわけではなく、特別興味もないけれど、今なお人気を保っている背景を知りたいと思った。
番組は80分ほどの長さだったけれど、いつしか食い入るように観ていた。
印象に残った松本さんの言葉をいくつか紹介。
「今は笑いが大事にされすぎている。自分が始めた頃は芸人の地位は低かった。だから何くそ根性でここまでやってこれた」。
「笑いの裏には、悲しみがあるのかもしれない」。
「プロフェッショナルとは、素人さんとの圧倒的な違いを見せつけること」。
実際にテレビに出ている松本さんの印象はと言えば、本人には失礼だけれど、態度が横柄で、ハッキリ言ってエラそうだ。
私はまったく好きではなかったけれど、この番組を見てから彼への見方が変わった。
笑いというものに対する姿勢がとにかくひたむきで、ネタを生み出すのはそれこそ命をすり減らすほどの作業だと知った。
このように、人の裏側を知ることはプラスに働くこともある一方、マイナスに作用する場合もあるので、注意が必要である。
いつだったか、イギリスの人気コメディー番組「ミスター・ビーン(Mr.Bean)」の役者さん(ローワン・アトキンソンさん)のインタビュー番組を観たことがある。
この番組が大好きなので、インタビューもしっかり観てしまったのだけれど、途中からとても後悔した。
ご本人はビーンとは似ても似つかぬインテリで、理詰めに話す姿に閉口してしまった。
こんな「ビーン」は見たくなかった。知りたくなかった。
これ以降、ビーンへの興味が急速に冷めていく。
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以上のように、人の裏側を知るということは、リスクを伴うことがある。
松本さんの番組を観ながら、そんなことを思った。